チャップリンの偉大さがわかる映画おすすめ度
★★★★★
この作品は、トーキーになる前の無声映画の形態を取っていますので、字幕がでます。
監督でもあるチャップリンの考えでは、既に世界中にいるチャップリンの映画のファンには、
特定の言葉を喋らせて、字幕を無くすのは、不親切であるとの考えがあったそうです。
そのかわり、音楽にものすごくきれいな曲が流れます。
作曲は、チャップリン監督。
盲目の美しい花売り少女。彼女は、老いた祖母と暮らしています。
新聞にあるニュースが出ます。
「目の病に劇的に効く手術が始まった!!」
でもその手術を受けるには、高額な手術料が必要です。
チャップリンは、彼女の為に奮闘します。
しかし、その結果を見る前に無実の罪で牢屋へ入れられてしまいます。
そして、再会のラストシーンを迎えて終わります。
このラストシーンほど強烈な印象を持つ映画を僕は見たことがありません。
ここで、感動しない人はいないでしょう。
この映画は、僕の映画に対しての考え方を変えました。
これ以来、映画は、芸術作品であると思うようになりました。
人々に感動をあたえるからです。
まだ、見ていなかったら、ぜひとも、ご覧になってください。
チャップリンの偉大さが良く理解できるはずです。
切なくて、キュートなチャップリンおすすめ度
★★★★★
盲目の花売りの少女に恋をしたチャップリン。
彼女のためになにかしてあげたい、という思いでお金を稼ぐため工場で働いたり、ボクシングの試合をしたり…
チャップリンの、単純だけど、好きな人のために何かしたいという気持ちがすごく温かくて、ストレートに伝わる作品でした。
映画の最後で、花をくわえ笑うチャップリンが本当にすてきです。
ラストシーンおすすめ度
★★★★★
金策に奔走する献身的なチャップリンの姿を、安い感傷ではなく、
ユーモラスに見せる演出とその出来栄えもさることながら、
僕がこの作品で感動?と言えばいいのか、心が揺れ動いたのは、
ラストシーンで盲目から回復した花売りの女が
「きっと私を救ってくれたのはこのような方ではないだろうか」
と夢を描き、店に来た紳士を慕わしげに眺めていたところへ没落したチャップリンが現れ、
「あなたでしたの」
と、明らかに落胆の表情を浮かべる彼女の無意識の残酷さです。
そこに人間の誰もがその存在に知ろうが知るまいが持つ負の部分が凝縮されているように感じます。
それを察したチャップリンは恥ずかしそうに笑い、
その場を濁したがる素振りを見せつつ、映画は終わってしまいますが、
その幕切れ後も、幸せの裏に潜む恐怖の余韻が頭を離れませんでした。
この作品はチャップリンの、純粋無垢なヒューマニズムにだけ目を向けたがる都合の良い人間への
確信犯的な挑戦ではないかと思います。
最高の映画おすすめ度
★★★★★
何も言うことのない最高の映画です。
自分の全てを包んで笑って頬笑むことのできる強さ。
最後の笑顔こそ真の強さだと思います。
チャップリンのあの笑顔、最高の演技です。
大いに笑って、泣きましょう
おすすめ度 ★★★★★
数あるチャップリンの作品中、この「街の灯」こそ大傑作と個人的に思う。
人間の本来持っている他人への優しさを、無一文の浮浪者を介して見事に表現した、感動の名作。
一人の盲目の花売りの少女の目を治すべく、治療費稼ぎに奮闘するチャップリンに大いに笑い(特にボクシングの賭け試合の場面は最高!)、やっと稼いだ治療費を少女に渡し、自ら窃盗の罪で自首した後、刑務所暮らしを経て盲目が治った少女との感動の再会。
少女が「あなたなの?」の問いかけに、花を口元ににっこり微笑む彼の姿は、まさに神々しく輝いて見える。
あぁ、人間にはこのように優しい生き物なのだと実感させられる一本である。
概要
街角で花売りをする盲目の少女は、なけなしのコインで一輪の花を買ったチャーリーを金持ちの紳士と誤解してしまう。チャーリーは、この誤解をきっかけに、少女を助けようと懸命な金策に走り回ることになる…。
3年の歳月を費やして製作され、チャップリンの作品のなかでも最もロマンチックな一篇であり、公開されるや感動の嵐を呼んだ。世界大恐慌後の混沌とした時代を背景に、アメリカの世情、社会の矛盾、そして人間の愛を、寂しくも美しく描いている。音響は音楽と効果音のみで、セリフは字幕という実質的なサイレント映画。無声であることが観る者の心に深くしみわたる愛を感じさせ、テーマ曲「ラ・ヴィオレテーラ」の美しいメロディや効果音が、より一層作品を盛りあげている。チャーリーは従来の監督・脚本・主演・編集に加え、この作品から作曲も担当し、その才能を開花させた。(生野 舞)
画像・音声を最新のデジタル技術で修復した本篇+特典の2枚組。解説書封入。
【特典内容】
・「イントロダクション」(6分)
・「現代のチャップリン」(26分)
・予告篇
・ポスター
・フォト・ギャラリー
・未公開シーン(20分)
・「ラルフ・バートンのホーム・ムービー」(8分)
・「ボクシングをするチャップリン」(3分)
・「チャーチルのセット訪問」(1分)
・「バリ島のホーム・ムービー」(10分)
・「ウィーンのチャップリン」(4分)
・「ジョージア・へイルの配役」(6分)
・「ショーウィンドーの彫像のシーンのリハーサル」(2分)
・その他
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
チャップリン作品の中でもっともロマンチックな作品。デジタル修復した本編と特典ディスクの2枚組。街角で盲目の花売り娘と出会った放浪者のチャーリーは、なけなしのコインで花を買うが、金持ちの紳士と誤解され…。感動のラストシーンは必見。
内容(「Oricon GE」データベースより)
喜劇王・チャールズ・チャプリン監督・主演・脚本で贈る、盲目の娘との恋を描いた不朽の名作「街の灯」がデジタル技術でリストアされ、様々な映像特典を収録した特典ディスク付き2枚組コレクターズ・エディションとして登場。