発展途上のチャップリンをご覧下さい。おすすめ度
★★★☆☆
詐欺師に扮するチャップリンは資産家の誰にも相手にされない哀れな姪から金を騙し取るため奮闘する〜という喜劇。
監督はチャップリンじゃありませんが、後に喜劇王と称されるチャップリンの試作品て感じに収まったような印象の映画ですね。
まだ後期のチャップリン・スタイルは完成されていませんが、随所に彼らしい笑いが観られます。
序盤から中盤はコメディとしては大人しすぎますね。
でも後半、大騒動に発展してからのドタバタ劇は随所に笑いが散りばめられて、笑いっぱなし!!^^
大きく太った醜女と小柄なチャップリンのバランスがなんともいえません。^^
あと映像ですが、映写機をそのままDVDにコピーした感じで画質は悪いです。
でもそのカタカタカタて音が聞こえてきそうな映写機風のレトロな映像がすごいチャップリンの無声映画に合ってる気がしました。^^
最近じゃ当たり前になったデジタルリマスターなんてしなくてもいいんじゃないかってくらいイイ味わいがあります。
まぁとはいえ、チャップリン作品の中ではあえてオススメするような作品でもありませんが、
チャップリンの相手役としても常連のメーベル・ノーマンドという女優が相棒役で出てます。
映画史上初の女喜劇師で、監督業なんかもやった才女らしいです。おまけに美人♪素敵な女優さんです。^^
しかし彼女が出てる作品はいまやほとんどお目にかかれません。
この作品と、幾つかのチャップリン作品集で観られるくらいですね。
そんなわけで、ある意味貴重な作品と言えるかもしれません。
概要
20世紀を代表する喜劇王、チャールズ・チャップリンのドタバタコメディ。肥満娘を騙して駆け落ち、酔わせて金を持ち逃げ、娘に莫大な遺産が転がり込むと早速結婚式を挙げる様を、チャップリンがスラプスティック芸とパントマイムで見事に演じている。
内容(「Oricon GE」データベースより)
チャップリンの奔放な笑いとスラプスティック芸、パントマイムをたんのうできる作品。莫大な遺産を相続した太った女性を騙そうとするイカサマ紳士をチャップリンが好演する。